2010年03月03日

十訓抄

十訓抄

十訓抄は「じっきんしょう」、もしくは「じっくんしょう」と読みますが、名の通り十種類の教訓話を納めているようです。

序文からして
このような感じ
『世の中では、身分に関係なく、賢者の振る舞いを行うものは得るものが多く、愚行をするものは失うことが多い。だから私(著者)が見聞してきた今昔の物語を材料として、賢者の行動と愚か者の行動両方を書き、倫理の指針を示そう』

十訓抄の著者は誰、?
六波羅探題に赴任していた二ロウ左衛門(じろうざえもん)らしい。

では、十種とは何ですか?
とっても役立つ事なのかと、読んでみると
これがまたすごい!

第一 心操(しんそう)・振舞いを定べきこと。
       たぶん心操は心正しき判断と思います。
第二 驕慢を離るべきこと。
       極端な思い上がりは控えなくては。
第三 人を侮るべかざるべきこと。
第四 人の上に多言を誡しむべきこと
第五 朋友撰ぶべきこと。
第六 忠信・廉直を存すべきこと
第七 思慮を専らにすべきこと
第八 諸事を堪忍すべきこと
第九 怨望をやむべきこと
       ひとの幸せをうらやみ、ねたむな
第十 才能芸業を庶幾すべきこと
       一芸に秀でることを心がけよ

どこかの会社の応接室に掲げてあったようなと思われた方
たぶん、これか、この変形です。


この歌
『大江山いくのの道の遠ければ
    まだ文をみず天橋立』 小式部内侍

母・和泉式部が留守の時に、歌会に出席することに。周囲の人は
母が作品をよこして、助けてもらうのだろう、日頃の作品も母の手によるものだと、、
中納言・藤原定頼は、歌会の前に彼女を試してしまう。
皮肉たっぷりに
「母に使いを出しましたか?お母さんがいなくて不安でしょう?」
そこで、返した歌が、上の名歌(百人一首 六十)であります。

これが「第三 人を侮るべからざること」であります。

そして、もうひとつ私たちは、この説話で、この名歌の出来た経緯を知るのです。


「万事塞翁が馬」は「第六」として。

「覆水盆にかえらず」この有名な中国の故事も
「第八」として。
呂尚(太公望)に愛想をつかして離婚した妻が、後に出世した元夫によりを戻そうとして、言われたセリフ。妻の我慢忍耐が足りなかった。

どうですか。
すごいですね。
鎌倉時代にこのような学習書があったということが
すごいですね。

そして、われわれ日本人は、
その文字を読めるということ。
占領され、言語を失った多くの民族がこの地球上に居るというのに。


posted by 社長 at 18:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 読後の感想
この記事へのコメント
初めまして!
アリバイ会社をやっているものです。

とっても深い
お言葉ですね!

不景気ですが、お互い頑張りましょう!!
また遊びに来ます☆
Posted by アリバイ会社 at 2010年03月05日 00:54
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