2008年10月26日

源氏物語 谷崎源氏

谷崎 源氏

図書館司書を目指す者には
いくつかの関門があります。

一つは外書。
原本を訳して、理解できれば言語学者ですから
司書としては、訳書を訳者とリンクさせて記憶します。

そして、もう一つは
古典です。
司書が国文学者であるわけもないので
これも、作品と著者と現代語訳者とリンクさせ記憶。

難関が
今年、「千年記念」の『源氏物語』です。
流石に長編でありますから、
かの川端康成も覚悟を決めてから着手しようかと思ったくらいでありまして、
人生の中で
日本人に生まれたからには
「源氏物語」を読まなくては、、、
(別に読まなくても、死にませんし、人格形成にも問題ないのですが、文学論と日本人の偉大さを語る上では、、:「日本人の偉大さ」とは著者の紫式部自身の評価でしかないのですが、、、)

与謝野源氏・谷崎源氏・円地源氏・寂聴源氏、変わったところで橋本源氏。

私が最初に挑んだのが
「与謝野源氏」
全く、男の私には理解できません。
むしろ、紫式部の感性に「平安女はエロ過ぎる」と思いました。


そして、社会人になって
孫子の為一冊本棚に、と思ったのがこの本です。
(子供2歳、、、?でした)
何せ、長編小説なので逆に一冊ものの方が、その量が伝わると思い。
そして、「純愛」なら
晩年まで女性の美・魔性・恋心を書き続けた谷崎潤一郎かと。
(しかし、「細雪」は嫌いです)

最大の理由は、この本の
前文に惚れました。
『「これは源氏物語の文学的翻訳であって、講義ではな」く、「原文と対照して読むものではない」のであるが、でもそのことは、「原文と懸け離れた自由奔放な意訳がしてあるとか、原作者の主観を無視して私のものにしてしまってあるというような意味では、決してな」く、「少なくとも、原文にある字句で訳文の』方にそれに該当する部分がない、というようなことがないように全くないというわけには行かぬが、なるたけそれを避けるようにし」てあるので「原文を原文を対照して読むのにも役立たなくはないはずであり、この書だけを参考としてでも、随分原文の意味を解くことができるようには、訳せていると思う」

折角読んでも、原文と相違していたら悲しい。

さて、この本
「桐壺」から「夢浮橋」まで1692ページ。

男が読むなら「谷崎源氏」です。

感想は、一言
「いつの世も恋心は、得体の知れぬモノ、そして、これで源氏は語れる!」
posted by 社長 at 21:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 読後の感想
この記事へのコメント
Posted by oakley sunglasses cool red at 2014年06月25日 17:46
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