2017年11月27日

『勝てる脳、負ける脳』内田暁・小林耕太著 集英社新書

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『勝てる脳、負ける脳』内田暁・小林耕太著 集英社新書

高校の部活程度の経験でも、振り返って照らし合わせれば確かに納得できる一冊であります。
「順モデル」  運動状態から(脳内の運動野で)結果を予想する。結果を正確に予想するシュミレーター。
肉体を動かすと、それに対応する部位の神経細胞が増えていく。
「イメージトレーニング」 脳内のみで繰り返される練習をメンタル・プラクティスという。それは、脳内神経細胞を向上させ、肉体的なパフォーマンスを向上させる。結果的に鍛えているのは、「精神ではなく脳である」
「反復練習で脳にセットされるプログラム」プログラム化は、計画的(明確な目標・具体的な課題)で厳しい練習で、しかも第三者のチェックがあって行われるのが良い。
「クリエイティビティ(ひらめき・創造性)」 練習でやったことのないプレーは、試合では出ない。
「思い込みがモチベーションを高める」 など、用語そのものを知らなくてもスポーツをやられた方は、経験則として認知してきたかと思います。
第三章では「脳が肉体を裏切る時」として「トラウマ」「チョーキング」「イップス」の解決策が書かれています。
最近、子供たちのサッカーやバスケットボール、野球チームにおいて、「にわか」と言うべきか、いい加減な監督・コーチがいるようです。教えることは難しいはずなのに、安易な気持ちで指導されているようです。また、監督コーチに任せようとしない親もいます。この本を読んでスポーツの奥深さを知るのも、いいかとかと思いますし、もちろん、脳とスポーツの関係を再確認するのもいいです。「心・精神」を「脳」として捉えることを忘れてしまいがちですよね。
スポーツついでに。
以前テレビで、東京オリンピックの競技会場問題で、「競歩の50キロを福島でやればいいんですよ。25キロ位の往復コースにすれば、たくさんの人に見てもらえます」の趣旨の発言があって、スタジオ全体がそのムード(25キロ位の往復コースや大周回コース)になりました。けれど、競歩は走法違反行為が2回まで許されるので、審判を配置する必要がありその人数の問題もあり、マラソンみたいなわけにはいかないのです。恐ろしきは、ど素人です。その道には、その道の人の見解をテレビは用意すべきです。また、競歩の大会においては、地元期待選手が好記録を出す傾向があります。「違反」に対して甘くなる傾向があると思います。だから、とんでもない記録が出てしまい、後で驚くこともあるかと思います。そうなって、メディアから次回大会での注目度・期待度が高まり、練習時からチョーキングを起こし体が反応しない、しまいには筋肉・骨を傷めるような方向にもなりかねません。、好記録が選手自身を滅ぼすことが怖いです。走る、跳ぶ、投げるの陸上競技で「違反が数度許され、それを駆け引きに利用できる競歩」は、実に不思議な競技です。





posted by 社長 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後の感想
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