2013年11月22日

ヒトの心はどう進化したのか

ヒトの心はどう進化したのか.JPG

『ヒトの心はどう進化したのか』
ちくま新書 鈴木光太郎著

「進化によって形成されるのは、実は生き物の身体的特徴だけではない。心も進化の産物なのである」という表紙の文章にひかれて、読みました。

「持久走などの長時間の有酸素運動を--苦しいものであるにかかわらず--快く感じさせるシステムがあるからである。それは、数百万年にわたって狩猟採取生活を営んできたことの結果であり、太古の祖先からの大いなる遺産である」
これは、自分も「習慣化・通常化」することを体験してきました。脳のなせる業であり、それを太古の祖先の生活遺産とは、考えたこともなかった。

「ホモ・サピエンスが、地球の隅々にまで生息範囲を広げたかについては(中略)ヒトの移動に『好奇心の強さ』を仮定するなら、つまりその移動が消極的ではなく、積極的な移動であったのだとすれば(略)」
積極的な移動という捉え方が、興味深いです。

上記以外にも
「神経線維のミエリン化」
「サリーとアンの課題」
「物理的因果を社会的因果として捉える傾向-心の理論」
「指差し-他者の視点に立つ」
「ゴシップと神の心」
「心の理論と文学」
というように、どんどん入り込んでいくので
実に面白い。そしてわかり易さこの上なし。
さては、ご自分の授業の必読書になっているのでは。

ぜひ、お時間があれば読んでみてください。
読書時間 約2時間半です。
posted by 社長 at 17:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 読後の感想