『禅 ZEN 鈴木大拙 』北国新聞編集局編 時鐘舎新書『 「先生、犬に仏性があるかどうか、私に聞いてください」
「それでは、犬に仏性はあるかな」
「ワンワン」
「なかなかだな」 』(本誌 113p)
映画『モダン・タイムス』の少女役をやった女優ポーレット・ゴダードと仏教哲学者・鈴木大拙の会話。
鈴木大拙、西田幾多郎の世界には興味はあったが、中々入り込めない。入ったら危険!
どう危険なのか?実に奥が深く考え込んでしまうから。
ある時、今流行のスピリチュアル・カウンセラーをやってる方がが、私にこう言いました。
「造花には、パワーがない。」
驚きました。この人の心は東洋人ではないな!と確信しました。(私は別に東洋的志向だけを求めていませんが、、)
人がモノを作る時は、心を込めます。
自動車だって、製図を引く人から製造する人・販売する人までそれぞれがその職業の中で「心」を込めてやっています。その車が無機質なものであるわけがない。
ましてや、自分が乗っていた愛車を廃棄し乗り換える時、「今までありがとう!」と車に言ってしまうのが、人間ではないだろうか?
一枚の折込広告。ばあちゃんが孫に鶴を折ってやれば、パワーがあるでしょうに。でも、最初からその一枚の折込広告は、もとは植物であり、その文章は多くの人が「売れたらいいな!見て欲しいな!」と心込めた作品なんですね。
その車やモノに「心やパワーがあるかは、こちら側の人間の心のレベルではないか。自分が鏡に映ってるだけではないか」と私は思います。
で、鈴木大拙。
この『禅 ZEN 鈴木大拙』で彼の歩んだ人生を大まかに知る事が出来ます。
今から半世紀前、米国雑誌「ライフ」の世論調査で「世界に現存する最大の哲学者はD・T・SUZUKI」という結果をどう思うべきか。
秋の夜長を、文字を追っかける読書から、文字をかみ締める読書にさせる一冊です。
それこそ
背筋を伸ばして、深呼吸して「考える型」を作り思考してみようと思いました。